|成り立ち・歴史|寺院内案内磯子七福神

 根岸地区上町にあり、古道 保士ヶ谷道から山側へ一足入ったところが境内で、根岸台を背にし、掘割川ぞいの滝頭・根岸の家々を見おろせる所にあります。真言宗明王山不動院宝積寺といいます。鎌倉時代に開かれたといわれていますから、八百年ぐらいの歴史を持つ古寺です。以前は巨木がうっそうと茂っていたようです。今の墓地のあたりは、天をつくような巨杉が並び立っていたのでしたが、震災後の庫裡再建のために大正十三年に伐採しました。庭には樹令千余年といわれた槇と二本の楠の老大樹があったのですが、年老いて枯死し、今では楠一本が、山門を入った左側に、往時の面影の片りんを留めています。七月には、山門前のうぜんかづらが美しい。
 本尊は真言護持の不動明王です。以前は本堂と並んで薬師堂があって、その本尊薬師如来は、市内七薬師の一つとして有名で、色薬師の異名がありました。本堂にまつられている千手観音は、市内観音三十三霊場の第二十六番礼所となっています。また弘法大師二十一か所の第一三番の礼所、新四国東国八十八か所霊場としては、第五十二番礼所で、十一面観音をまつっています。このように多彩な仏像がおわす古寺であります。