|合唱団|写仏|

写仏のすすめ
あなたの心の中にある『みほとけ」に出会うために。

写仏とは仏様のおすがたを描かせていただくことです。「ほとけさま」のお姿を描くということは難しく、自分には出来ないと思っている方が多いと思われます。初めて筆を持つ方、長いあいだ絵筆からはなれていた方も、何かの折に「ほとけさま」のお姿をごらんになると、「自分でも仏様の姿を画くことができれば」と思ったことがあるとおもわれます。
特に、近親の方を亡くされた方、ご親戚・身近のお友達などのご不孝をお見舞いし、ご自身の行く末を考え、何かに頼る心持から「仏様のおすがた」を手元にと思ったことがあると思います。
書店の絵画参考書の棚で「仏画の書きかた」の図書をご覧になったことがあるとおもいます、これらの本を手にとって、自分にはこのような絵を描くことは無理だとあきらめている方が多いが「上手に描いて」人にみてもらおうとせず、描く方の心のうちにある「仏さま」を一枚の紙の上に描くのが本当の「写仏」です。
墨書きでなく、鉛筆・クレヨン・サインペンでも、あるいはボールペンでも何でもかまいません、一筆一筆と単純な線を積み重ね描いていきますと、それは「やさしい観音さま」のお姿となり、「お不動さま」のお姿となって、一枚の紙の上に湧き出してまいりますと、やがて、先ほどまでの悲しみや、苦しみ・怒りの心も、何時しか和らいで"ることに気がつくのです。その紙の上に現われたお姿が、いかに稚拙であっても、ご自身の心の内にある「あなたの仏さま」としてお会いすることになります。京都『教王護国寺(東寺)』には毎月二十一日に開かれる弘法さまのご縁日に、境内のお堂の外壁画回廊に「四国八十八所・御砂踏み」のミニ霊場が設げられ、その霊場各寺のご本尊お姿の卦け軸がかかげられます。このお軸の絵はお手本の下図を写し色をつけたもので、いかにも素人の方々がえがいたものとおもわれ「お顔に目鼻立ち衣の彩色など」絵画としては、どう見ても上手とはいえません、初めてお参りする方は、最初は絵を指差し笑いながらお参りしていましたが、数ヶ寺のお姿をめぐり順次お参りして行くうちに、そのお軸に描かれている絵の稚拙を笑う人は無くなり、心のうちより合掌して巡拝してゆくようになりました。これは、描いた方々ご自身の「ほとけさま」がそれぞれのお軸に現われ、お参りする方々の心を打つことになったと思います。このように純粋なお気持ちで筆をとり「ほとけさま」を描くこと、これはどこまでもその絵を上手に描こうとせず、ご自身の心のままに筆を運び、目の前に置いた紙の内より『ご自身のほとけさま』を引き出したあらわれと思います。これが本当の『写仏』と思います。仏画を描くことは難しく私には出来ないと思う前にまず、用紙の前に座り、筆を持ち、無心に仏様のお姿を写してみてください。そこに現われてくるおすがたは、あなたご自身の「仏さま」で、他の人には措くこと出来ない「あなただげの仏さま」です。


場所 テラノホール
日時 毎月第二、第四金曜日 午後1時より
指導者
※都合によりスケジュールは変更になる場合がございます。